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2006年05月13日 (Sat)

脱兎

せつなは暴れたから、ベッドヘッドと逆側に頭がきて…。
つまり180度回転した方向になってranさんに愛されてた。

あ、あああ。
指でさんざん苛められたところにranさんを入れてる。
せつなの耐久ゲージはもう0に等しい。

「やだぁ、もう出ちゃうよ…ぅ…もうやだよぅ…」

激しく摩擦されるとある感覚が。
それは、尿意です。(ズバリ!)

我慢できないっ。出ちゃうでちゃうよぅ…。
そんなにしないで、しないで!苦しいのッ。

「していいよ。このまましてごらん。」

やだ!腕を突っ張ってranさんから離れようとしても
ranさんはビクともしない。
せつなは断末魔の叫びをあげながら暴れる。

そのうちに…ドアの方にせつなの頭がきたのだ。
目の端に、バスルームの扉がうつった。

目測する…。あそこまで10歩だ。よし!
行くしかない。

ranさんの腕が少し緩んだ隙をついて満身の力をこめて突き飛ばす。
せつなはranさんの身体の下から飛び出した。

一瞬を突かれたranさん。
「は!?せつな?!!こら!」

ranさんの腕は漫画のようにスルッっと空しく宙をかき…
せつなは脱兎の如くトイレのドアめがけて走った。

せつながトイレのドアを締め切る瞬間と
ranさんがドアノブに手をかけたのは同時だった。

ばったーん!
せつなは内側から鍵を掛けた。
「開けなさい!」
ranさんがドアノブをまわす音がする。

「せつな、おトイレなのーっあっちいってー。」
「分かってるよ。見ててあげるから。とりあえず開けなさい。」

見られるのがイヤなの。だからヤダーッ。
押し問答が続いて…ドアの外が静かになって…
ranさんいなくなった。

10分くらい息を潜めていたせつな。
ふう…。では、改めて…。

あれ…あれ。あれーッ。あんなにしたかったのに。
「でない…」
思わず呟いてしまった。

ranさんの声がドアの外からする。
「当たり前だよ。お小水がしたいわけじゃないんだよ。」
そこを刺激されれば、そうなるんだよ。

ranさん、ドアの外で待っててくれたんだ…。
うう。ごめんなさい。

待ってるから早く出ておいで。

急激に身体が冷えていくのが分かって
冷静になった。


ranさんは時々写メールをくれる。それがとても嬉しいんです。


どんな顔して出て行けばいいんだろう…。
ドアを開けるとranさんはベットに横になっていた。

せつなはちょっと恥かしくなってranさんの横にダイブした。
ranさんはせつなを抱えて撫で撫で。してくれる。

「ranさん、ごめんなさい…。怒っちゃった?」
怒ってないよ^^でもね…。

「もう、逃げたりしてはいけないよ。」
ハイ…。

ranさんは怒らなかった。
せつなが嫌がった責め方はその後はしなかった。

ただ優しく愛してくれた。

ココロの中で、ranさんに謝った。
もう逃げないです。ごめんなさい。
せつなの行為はきっときっとranさんを傷つけた。

ranさん優しいranさん。
いつも甘えてごめんね。

♪RAVEL:Bolero
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